筒描き染めについて
筒描き染めは、防染糊をクリームの搾り出し袋のようなものに入れて、直接布に図案を描いていく技法です。
沖縄の紅型染めにも、この技法が使われているものがあります。

作業は防染糊を作るところから始まります。
材料は、もち粉、糠、塩、水。いろいろな作り方があるようですが、わたしは材料をなべに入れ、弱火にかけて一時間ほどひたすらかき混ぜる、という方法でやっています。油断すると焦げるので、本当に目が離せません。静かにかき混ぜ続けて、火が通ってくるとなんともいえない良い香りがしてきます。全部食べられる材料なんですね、素朴なおいしそうなにおいです。
最初白っぽかった糊が、茶色くツヤツヤしてきたら出来上がり!

糊の粗熱が取れたら、布の染めたくない部分(白く残したい部分)に置いていきます。
口金をつけた円錐形の糊筒(渋紙:和紙を柿渋で張り合わせたもので出来てます)から糊を搾り出すのは、意外と握力を使う力仕事。フリーハンドで描いていくので、型染めなどとは一味違った、おおらかで味のある線になります。
わたしは基本的に下描きせずによし!いくぞ!一発勝負!という感じで描いていきます。飽きっぽいわたしには、緊張感のあるこのやり方があっている気がしています。

糊が乾いたら、色を着けていきます。色も小さな刷毛でひとつずつ置いていくので、やはりどちらかというと染めるというより、布に絵を描くという感覚で製作しています。

色を定着させ、糊を洗って落としたら、一巡目の作業は終了!
多色のものはこの糊置き、色差し、洗いを何回か繰り返すのでかなりの手間と時間がかかりますが、最後の糊を洗い流し、下にあった絵が現れてくるときは、毎回新鮮な驚きがありワクワクしてしまいます。

型がないので、まったく同じ図案は二度と作れません。
偶然できる線、色の重なりに面白さがあります。


jacoの筒描き染めは、鮮やかな色とユーモラスな線が特徴です。
目にした人、使う人が楽しい気分になりますように!